【初心者向け】VRChatアバターのHierarchy構造入門|ボーン・衣装・髪の見分け方を図解で解説
「VRChatのアバターを改変したいけど、Unityの画面がよくわからない…」
そんなあなたが最初につまずきやすいのが、Unityの左側にある「Hierarchy(ヒエラルキー)ビュー」。
たくさんの名前が並んでいて、「これ何?どれが髪?どれが体?」と混乱した経験はありませんか?
でも大丈夫です。このページではVRChatアバターの構造を、図つきでやさしく解説します。
Unityの操作が初めての方でも、「どこを触ればいいのか」「髪や衣装をどう追加するのか」がわかるようになります。
これを読めば、「髪が浮いてしまう」「Root Boneって何?」といったお悩みも、きっと解決できます!
🎯 この記事を読むとできるようになること
- Unityの「Hierarchyビュー」を見て、どこに髪や衣装があるか分かるようになる
- アバターの構造をざっくり理解して、「どこを触ればいいのか」が判断できる
- 髪や服が動かない原因を見つけて、自分で直せるようになる
- 不要なパーツ(元の髪など)を安全に削除・非表示できる
- 衣装の入れ替え・表情の切り替えなど、改変の次ステップに進める自信がつく
🔰 Unityの「Hierarchyビュー」ってなに?
Unityでアバターを改変するとき、画面の左側に「Hierarchyビュー」という一覧が出ています。
ここには、アバターの体・髪・服・動きを制御する骨(ボーン)など、すべてのパーツが名前付きで並んでいます。

Hierarchyを見れば、「どこに何があるのか?」がわかるようになり、髪を動かしたい/服を変えたい/元のパーツを消したいといった作業がやりやすくなります。
「Hierarchyビュー」と「Sceneビュー」の違い
- Hierarchyビュー: どんなパーツが入っていて、どんな順番でつながっているかを確認する場所(構造図)
- Sceneビュー: アバターの見た目や位置を確認する場所(3D表示)
例えば、Hierarchyで「Hair」オブジェクトをクリックすると、Sceneビューで髪型が選択されて、位置やサイズを調整できます。

Hierarchyビューは、アバターの「中身」を見て操作する場所だと覚えておくとOKです!
🧍 VRChatアバターの中身はこうなってる!(構造図つき)
Unityでアバターの構造を見ると、「Armature」「Hips」「Body」などいろいろな名前が並んでいます。 最初は意味がわからなくて不安になりますよね。でも大丈夫。ここで基本の構造をイメージでつかみましょう!
VRChatのアバターは、「動きのしくみ」と「見た目のパーツ」が組み合わさってできています。
「動き」を担当するのがArmature(ボーン構造)
Armature(アーマチュア)は、アバターの中に入っている骨のようなものです。
ジャンプしたり手を上げたりする動きは、すべてこのボーン構造によって実現されています。
中には Hips
(腰)や Spine
(背骨)、Head
(頭)などの名前のボーンがあり、人間の体に似た作りになっています。
「見た目」を担当するのが Body や Hair などのメッシュ
Body や Hair、Outfit といったパーツは、アバターの見た目を構成する部分です。
このパーツは「動きの骨」とは別の構造ですが、動きと連動するように「Root Bone」で接続されます。

構造は違っても、「見た目のパーツが、動きの骨にくっついて動いている」と考えればOKです。
髪や服などのパーツは、Root Boneという「接続先」を指定しないと、動かずに空中に浮いてしまうことがあります。
🎨 どれが髪?どれが衣装?見分け方のコツ
Hierarchyビューを見て、「Hair?Outfit?Body?…どれが髪でどれが服なの?」と悩んだことはありませんか?
でも大丈夫です。ほとんどのアバターでは、パーツの名前と構造を見るだけで、どのパーツがどれなのか判断できるようになっています。
名前に注目しよう
まずはパーツの「名前」をチェックしてみましょう。Boothなどで配布されているアバターでは、髪や服に分かりやすい名前がついていることが多いです。
Hair
,HairFront
,HairBack
:髪のパーツOutfit
,Skirt
,Jacket
:衣装のパーツBody
,Face
:体や顔のパーツ
名前がついていない場合や、よくわからない名前のときは、次の方法で確認しましょう。
Inspectorでパーツの中身を確認しよう
パーツをクリックしたら、右側のInspector
ビューに注目してください。
「Materials」「Root Bone」などの表示がある場合、そのパーツは見た目のメッシュ(髪や衣装など)であることが多いです。
構造を展開して判断しよう
髪や衣装が、ひとまとめになって親オブジェクトの中に入っていることもあります。
そのときは、▶をクリックして中身を展開し、名前や設定を見ながらパーツを確認しましょう。
名前・構造・Inspectorを見れば、どれが髪か衣装かは十分に判断できます。
💡 Hierarchyがわかるとできること
「構造とか苦手…」「なんとなくで触ってる」という人も、Hierarchyの見方を少し覚えるだけで、アバター改変が一気にやりやすくなります。
ここでは、Hierarchyを理解しておくとどんな場面で役に立つのかを紹介します。
髪や衣装がうまく動かない原因をすぐに見つけられる
「髪が空中に浮いてる」「服が動かない」…そんなとき、Hierarchyで構造を確認できれば、Root Boneの設定ミスなどを自分で直せるようになります。
いらないパーツを安全に削除 or 非表示にできる
元の髪や服が邪魔になったとき、構造がわかっていれば必要な部分だけを安全に削除できます。
「この中に前髪だけ入ってるな」とわかれば、必要なパーツだけ残して使うことも簡単です。
トグル設定や揺れ(PhysBone)の対象を間違えなくなる
Modular AvatarやPhysBoneを使って表情トグルや揺れをつけたいとき、Hierarchyで正しいパーツを選べるかどうかが超重要です。
「この髪だけ揺らしたい」「スカートだけOFFにしたい」といった設定も、構造がわかっていればスムーズにできます。
構造がわかれば、改変での「なんでこれ動かないの?」を自分で解決できるようになります!
⚠ よくあるミスとその対処法
ここでは、アバター改変のときによくある「つまずきポイント」と、その直し方をセットで紹介します。
髪が動かない・空中に浮いてる
原因: 髪の「Root Bone」が設定されていない
対処法: 髪のオブジェクトを選び、Inspector
で 「Skinned Mesh Renderer」→「Root Bone」にアバターの Hips
または Head
をドラッグ&ドロップします。
髪や服を削除したら他のパーツまで消えた
原因: 親オブジェクトごと削除してしまった
対処法: Ctrl + Z
で一旦元に戻しましょう。戻したら▶をクリックして中身を展開し、消したいパーツだけ選んで削除するようにしましょう。
パーツが2つあってどっちを使えばいいかわからない
原因: 髪や服がダブって入っている、または元からあるパーツがそのまま残っている
対処法: 片方を非表示にしてSceneビューで見た目を確認。使う方だけ残して、不要な方は削除 or 非表示にしましょう。
Root Boneに設定できそうなボーンが見つからない
原因: 髪アセット側の「仮の骨構造(Armature)」を見ている
対処法: 髪側ではなく、アバター本体のArmatureから Hips
や Head
を探して指定しましょう。
「構造」と「見た目」の違いがわかるようになると、こうしたミスは自然に減っていきます!
✅ まとめ|構造を知れば改変がもっと楽しくなる!
Unityの「Hierarchyビュー」やアバターの構造は、最初はむずかしく見えるかもしれません。
でも、どのパーツが体で、どれが髪や服なのかが少しずつわかってくると、改変がどんどん楽しくなります。
「この髪をつけたい」「服を差し替えたい」「表情を切り替えたい」── そんなときに構造がわかっていれば、どこを操作すればいいか迷わずに済みます。
- Root Boneの設定で髪がちゃんと動くようになる
- 使わない髪や衣装を安全に非表示・削除できる
- PhysBoneやトグル設定も「どれを指定すればいいか」が分かる
構造を理解することは、VRChatアバター改変の「基礎力」です。
いま理解しておけば、これから髪型や衣装を変えたり、自分好みにカスタムしていくときにずっとラクになります。
次は、髪型の変更や衣装の入れ替えにもチャレンジしてみましょう👇

